硬水を飲むと下痢になる?
硬水は硬度の低い軟水に比べてマグネシウムの含有量が多いところが特徴です。
マグネシウムには腸内のぜん動運動を促進するはたらきがあるため、頑固な便秘の解消に役立てられています。
そのため、日本では多彩な用途に利用できる軟水が一般的ですが、美容・健康効果を期待して硬水を購入する人も増えています。
ただ、硬水はもともと飲用には適さない水と言われており、あまり多量に摂取するとかえって体に負担をかけてしまうおそれがあります。
そもそも硬水が便秘に効くのは、腸内の水分量を向上し、硬い便を柔らかくするはたらきに由来しています。
そのため、適度に摂取すると便の排泄がスムーズになり、便秘解消に役立ちますが、過剰摂取してしまうと腸内の水分量が過多となり、下痢になってしまう可能性があるのです。
硬水は水の硬度によって中硬水、非常な硬水の2種類に分類されますが、特に非常な硬水は飲み過ぎると便が緩くなりすぎてしまうので要注意です。
ちなみに、硬水の硬度は商品によって異なりますが、中には硬度1500以上の硬水も販売されているので、購入する時はよく確かめるようにしましょう。
また、体質によっては硬水そのものが合わない場合もあります。その時は無理に硬水を飲み続けず、適度なミネラルを含む軟水を代用することをおすすめします。