硬水とは?
硬水とは、カルシウムイオンとマグネシウムイオンが多く含まれている水のことです。
語源は欧米の『hard water』で、米飯などの物を硬くする成分を含んでいることに由来しています。
一言に硬水といっても、その種類は含有するイオンによって2種類に分類されており、炭素水素カルシウムを多く含んでいるものを一時硬水。カルシウムやマグネシウムなどの硫酸塩や塩化物が溶け込んでいるものを永久硬水と呼んでいます。
このうち、一時硬水は煮沸することによって軟化することが可能ですが、永久硬水は煮沸しても軟化できないところが特徴です。
硬水はアメリカやヨーロッパなどで一般的に利用されているほか、日本では関東地方の一部や沖縄本島などで使用されています。
日本では生活用水のほとんどが軟水で占められていることから、関東地方の一部や沖縄などでは軟水器を利用して水道水の硬度を下げる処理を行っています。
一般的に飲料水や料理、洗濯などの生活用水をはじめ、染色、工業などの用途にも適さないことから、日本ではあまり普及されていませんが、ダイエットや便秘解消などの美容効果を期待できることから、現在はウォーターサーバーや市販のペットボトルとして販売されています。